第31回 平家物語の夕べ のチケット情報 (後楽園･神楽坂･神保町周辺・2025/2/1(土))

平家物語は永年続いた貴族の支配する社会制度が崩壊し、武士の時代へと移る端境(はざかい)に生きた数多くの人を描いています。歴史の激動期を生きた人々を通して、時代を浮き彫りにしているばかりではなく「世にあるものすべて無常」という観念、そして、達観した宇宙的視点から、この世の現象を捉えて綴られています。文章を構成する一語一語に込められた読みどころ、聴きどころ、そして深くて幅広い意味合いは、現代を生きる私達に多くの示唆(しさ)と感銘を与えてくれます。また物語の文章が音声として発せられた時、その意味合いとは別に言葉としての響き、リズムが私達を心地よい世界に誘ってくれます。「平家物語の夕べ」は、平家物語を原文のまま、現代の様々な芸能ジャンルの方々にチャレンジしていただき原典の持つ文章としての力強さや美しさを皆様に聴いて感じていただきます。
今回は、講談界の重鎮である宝井琴梅さんの講談による平家物語の世界を語りでお聴きいただきます。続いて日本古来の伝統である舞踏から、前衛舞踏家の第一人者である麿赤兒さんと舞踏集団大駱駝艦の皆さんによる平家物語の世界の表現をご覧いただきます。