「月に憑かれたピエロ」をめぐる冒険<コンサート編>のチケット情報

音楽×美術の革命、20世紀初頭に生まれた無調音楽と抽象絵画

20世紀初頭のウィーンで生まれた無調音楽は、これまでの音楽の常識を覆すほどの衝撃を音楽界に与えました。そしてそのムーヴメントの中心人物であったシェーンベルクの音楽から影響を受けたカンディンスキーは、抽象絵画という美術界の常識を覆す表現法を生み出しました。シェーンベルクとカンディンスキーはどのようにして無調と抽象に辿り着いたのか。また、そもそも無調音楽と抽象絵画とは何か。20世紀初頭に産み出された現代芸術の始まりともいえる改革を成し遂げた二人にスポットを当て、音楽、美術、両方の視点からその秘密を紐解きます。
本プロジェクトは、レクチャー編とコンサート編、2つの公演を実施します。
コンサート編では前半に、無調音楽の礎となった新ウィーン学派の3人（シェーンベルク、ヴェーベルン、ベルク）の作品を中心に演奏します。シェーンベルクが無調に辿り着く前に書かれた傑作「室内交響楽第1番」、とても美しいベルクの室内協奏曲のアダージョ等、室内楽の重要作品を取り上げます。そして後半は、20世紀における重要曲「月に憑かれたピエロ」をお届けします。エロスとタナトスが交錯する妖しくも美しい傑作をビデオ・インスタレーションとのコラボレーションを交え上演する予定です。