神戸フィルハーモニック第88回定期演奏会のチケット情報

～抒情と哀愁～

二人の大作曲家ブラームスとブルックナーの書いた曲は、どちらもその規模は違っても骨格のしっかりした典型的なドイツ音楽です。
ブルックナーはオーストリーの小さな町リンツの郊外で生まれました。一方のブラームスは北ドイツのハンブルグ、彼が生まれた当時は今ほどの大都会ではなく、恐らくまだ小さな田舎町だったろうと思います。
そんな小さな町でこの二人はごく限られた人たちとの交流の中でいろいろな音楽に触れ、作曲意欲を高めていったのだろうと思います。
しかしこの二人はその方向性は違っていてもウイーンで共にその才能を本格的に花開かせました。この二人の創り出す音楽はどちらもオーケストラの響きを大切にして、まるで音の大建造物を思わせるところがあります。そしてその内容はヨーロッパの抒情と哀愁が交錯するドイツロマン派の神髄をゆくものです。
そんな二人の巨匠の面影を想像しながら、彼らの名曲を聴いていただきましょう。