県民のための能を知る会 5月 鎌倉公演 昼の部「玉鬘」 源氏物語と能 のチケット情報 (神奈川県・2024/5/3(金・祝))

2024/5/3(金・祝)に鎌倉能舞台(神奈川県)で行われる県民のための能を知る会 5月 鎌倉公演 昼の部「玉鬘」 源氏物語と能のチケット情報ページです。会場情報、開演時間や料金を確認し、県民のための能を知る会 5月 鎌倉公演 昼の部「玉鬘」 源氏物語と能のチケットを簡単にオンライン予約・購入できます。

県民のための能を知る会 5月 鎌倉公演 昼の部「玉鬘」

 2024年度5月3日、県民のための能を知る会鎌倉公演・昼の部は、夕顔の前と頭中将の間に生まれた玉鬘内侍を主役に据えた名曲「玉鬘」を上演致します。前半は秋の大和の国の鮮やかに彩られた山々の風景を楽しむ風情と、玉鬘内侍の半生を謡った地謡が見所となっております。後半は、恋に苦しむ玉鬘内侍の葛藤や舞が見所となっております。
 狂言は野村万作家の若手狂言方、中村修一師による「痩松」を上演予定となっております。山賊の間抜けさと、女性のしたたかさをぜひ御覧下さい。
 最初には中森貫太による解説、最後には質疑応答がございます。
 能にはわかりやすい字幕解説を備え付けのスクリーンに映し出し、初心者でも楽しめる公演となっております。

玉鬘【たまかずら/Tamakazura】
 大和国長谷寺。初瀬の山の中腹に立つこの古刹へ観音を拝むため、奈良の社寺を巡り終えた廻国の僧(ワキ)が赴いた。初瀬寺を目指している僧が、清く透き通る初瀬川のほとりを歩いていると、ひとりの女(前シテ)が下流から舟に乗って遡上してくる。僧が女に声をかけると、女はこの初瀬は舟に縁ある地なのだと教え、その後境内にある「二本の杉」へと案内し、そのいわれを語る。さらに女はこの寺に縁のある玉鬘内侍について語り聞かせ、やがて自らがその亡魂だと明かし、弔いを願って消え失せる。(中入)程なく、僧がやってきた土地の男(アイ)から古の玉鬘内侍の故事を教授され、先刻の女が玉鬘の霊だと確信する。僧が祈りを捧げると、前世の宿業により今なお苦しみを受けている玉鬘の霊魂(後シテ)が姿を現す。仏の救いにすがる思いとは裏腹に、艶やかな黒髪は妄執により乱れたままである。そして、玉鬘は救いと執心との間で板挟みとなった、苦しみの姿を見せる。玉鬘は妄執に苛まれ、運命に翻弄される姿を舞い表したのち、妄執を晴らし、やがて僧の夢が覚めるとその姿も消え失せるのであった。

痩松【やせまつ/Yasematsu】
 [痩松]とは山賊ことばで獲物・略奪品の無い事をいう。
 獲物に恵まれない山賊は、ようやく通りかかった女を脅して所持品をせしめる。山賊がその中身を喜んで検めていると、その隙に長刀を奪われてしまう。女に持ち物を取り返されるだけでなく、身ぐるみまで剥ぎ取られた山賊は・・・。

ご注意

  • 公演内容は予告なく変更する場合があります。お申し込みの前にいま一度内容をご確認ください。
  • 受付状況はリアルタイムに反映されない場合があります。
  • 公演期間は最も早い日付と最も遅い日付を表示しています。期間内毎日公演があるという意味ではありません。