Osaka Shion Wind Orchestra 第154回定期演奏会 のチケット情報 (大阪府・2024/4/27(土))

「吹奏楽×ブラスバンド」 クロスオーバー

木管楽器・金管楽器・打楽器を主体として演奏されるのが「吹奏楽」であり、「ブラスバンド」とは主に金管楽器を主体として編成される楽団のことです。
「吹奏楽」と「ブラスバンド」は密接な関係にあり、特にヨーロッパで活躍する作曲家は、吹奏楽作品を作曲する際、ブラスバンド編成での楽譜を同時に作るということもよくあります。200年前よりイギリスを発祥として急速に発展していったブラスバンドですが、今では世界中に広まり、日本でもブラスバンドの演奏団体は増加しています。しかし本場イギリスや他ヨーロッパではそれを大幅に上回る数のブラスバンド団体が存在し、作品の数も吹奏楽編成とともに数多くのレパートリーを所有しています。日本で盛んな吹奏楽の起源は「軍楽隊」にありますが、イギリスでは「救世軍」という、キリスト教の伝道を目的として活動する団体が募金活動のために小規模のバンドで演奏していたことが始まりと言われています。さらに産業革命以降、炭坑で働く労働者が息抜きのために結成したブラスバンドが急速に発展し、普及していきました。
今回の前半のプログラムは、ブラスバンドの源流の1つである「救世軍」で活動していた作曲家、またはそれに影響を受けた作曲家たちの作品を取り上げます。後半では世界中に発展を遂げたブラスバンドの世界で活躍する作曲家、特に吹奏楽の世界でも人気の高い3名の作曲家の作品をお送りいたします。「吹奏楽×ブラスバンド」のクロスオーバー、多様な「吹奏楽」という分野においても、「ブラスバンド」と関係の深い作品群は非常に魅力的なレパートリーです。2022年4月の共演で記憶に残る名演を生んだ指揮者、現田茂夫との再演も素晴らしいものとなるでしょう。

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