DOWN TO NOTHINGは2000年にアメリカ、ヴァージニア州リッチモンドにて親友同士でそれまで別バンドをやっていたDavid WoodとDaniel Specterによりただただラウドでファストでヘヴィーな音楽をプレイしたいと思い結成されたハードコア・バンド。ストレート・エッジ・バンドとしても知られるDTN。ハードコアにのめり込む前までは10代のアメリカのキッズがやる様なワルい事は一通りし…続きを読む
DOWN TO NOTHINGは2000年にアメリカ、ヴァージニア州リッチモンドにて親友同士でそれまで別バンドをやっていたDavid WoodとDaniel Specterによりただただラウドでファストでヘヴィーな音楽をプレイしたいと思い結成されたハードコア・バンド。ストレート・エッジ・バンドとしても知られるDTN。ハードコアにのめり込む前までは10代のアメリカのキッズがやる様なワルい事は一通りしていたという彼等はストレート・エッジを敬遠していたが周りの親友達がドラッグ等でトラブルを起こしているのを目の当たりしてからストレート・エッジにもなる事を決意。DTNの活動を通してハードコアを学び体現していく。
2001年の秋にRyan Groatがギターとして加入した辺りから正式にバンドがスタートした。この頃に自主でEPをリリース。2002年にもデモをリリース。ただただバンドでプレイしたいという信念のみで突き進んでいく彼等のスタイルはそれまでハードコア・バンドがあまりいなかったリッチモンドのハードコア・シーンを形成していく事になる。
2003年にTHORP Recordsと契約し、デビュー・アルバム「Save It For The Birds」をリリース。この辺りからバンドはリッチモンドから外へ出てプレイし始める。そのパワフルでポジティブなバイブで当時台頭していたハードコア・バンドより一目置かれる存在となり、アメリカ東海岸は勿論、西海岸までプレイする様になっていく。
アメリカそして、ヨーロッパをツアーをして行く中で様々なバンド達と交流を深め、2005年にはフロリダのKIDS LIKE USとのスプリット7インチ、UKのON THIN ICEとのスプリット7インチを立て続けにリリース。その楽曲に数曲をプラスしてTHORP RecordsよりコンピレーションCD「Splitting Headache」をリリース。現在のベースのJared Carmanが加入したのもこの頃。この辺りからDTN周辺のギャング系とはほど遠い遊び心満点のハードコア・キッズ集団GUERRILLA CREWも顕著に表舞台に出てくる様になり、バンドと合わせリッチモンドのハードコア・シーンを特別なモノとして見せ付けていった。
THORP Recordsとの契約が終了した直後に老舗ハードコア・レーベルREVELATION Recordsへ移籍。2006年になりすぐさまレコーディングされた新曲で「Higher Learning」7インチをリリース。バンドはますます勢いを付け活動を続け、オーストラリアでもツアーを行い確実にステップアップしていく。この時点でアメリカン・ハードコア・シーンで最も勢いのあるバンドの1つとして捉えられる。
2007年春にそれまでBLACKLISTEDやGUNS UP!をレコーディングしていたJIm SiegelとThe OutpostスタジオにてREVELATION Recordsでのデビュー・アルバム「The Most」の制作を行い、秋にリリースする。アメリカン・ハードコア・シーン待望のリリースとなったこのアルバムで完全にシーンのトップに躍り出る。
2008年にワールド・ツアーと題してフルUSツアー、フルEUROツアー、韓国そして日本にてツアーを行う。初来日のツアーではそのパワフルさに誰もが度肝を抜かれた。丁度その直後辺りに、ワールド・ツアー時に制作されていたオーストラリアの50 LIONSとのスプリットをアメリカは6131 Recordsより、オーストラリアはRESIST Recordsよりリリース。更に超限定で「Hem Hem」と題された7インチもSIX FEET UNDER Recordsよりリリース。既に廃盤となっていたTHORP Recordsよりリリースしていた作品をまとめ新たに「The Unbreakable」と題しREVELATION Recordsよりリリース。
そんな流れの中、バンド活動が超多忙になっていたので少し休憩期間を設ける事になり、ギターのRyan Groatはバンドを抜け、ドラムのDaniel Specterは学校に通う事に。ギターにはバンド初期からメンバーだったAlan Longを改めて迎え入れ、地元リッチモンドの盟友バンドBRACEWARからヴォーカルのRyan Wallを2ndギターにも加入させる。しかしDaniel Specterの学校によりあまり活発な活動が出来ない事から、ヴォーカルのDavid Woodは自らTERRORヘベースとして加入の意思を伝えメンバーに、ベースのJared Carmanも同時期にTRAPPED UNDER ICEヘの加入をする。
DTNの活動もピンポイントで絞られていく中でもDavid Wood、Jared Carmanを中心にメンバー個々の活動はひたすらに継続されて行く。そんな流れの中2009年末に新作のレコーディングを行う為に再度JIm SiegelとThe Outpostスタジオにて制作をする。「All My Sons」というタイトルでアメリカ、オーストラリア、日本で2009年春にリリース。ここに来て更に成熟したDTNスタイルを提示する。