かつて思想家のイヴァン・イリイチは言った!!
"異なった使い方をした道具には、環境を豊かにするチャンスが宿っている"
私達の活動の原点はこの考え方と重なる。
2008年、和田永を中心に、時代から忘れ去られたオープンリール式のテープレコーダーを用いて音楽を奏でるプロジェクト"Open Reel Ensemble"が始動。
メンバーは時々で変わりつつ、現在は…続きを読む
かつて思想家のイヴァン・イリイチは言った!!
"異なった使い方をした道具には、環境を豊かにするチャンスが宿っている"
私達の活動の原点はこの考え方と重なる。
2008年、和田永を中心に、時代から忘れ去られたオープンリール式のテープレコーダーを用いて音楽を奏でるプロジェクト"Open Reel Ensemble"が始動。
メンバーは時々で変わりつつ、現在は同世代の仲間、佐藤公俊(プログラミング・演奏)、吉田悠(演奏・映像)、久野桂太郎(演奏)、難波卓己(生楽器)を加えての活動を行う。
オープンリールとは、カセットテープが生まれる約40年前、音を録音するための装置として第一線で活躍していた機材だ。しかし時代は変わり、その大きくて重い装置は表舞台から姿を消した。しかし、それが"もし"消えずに進化していたら、どのような音楽が生まれ続けていたのだろうか・・?その"もし"の世界への扉を私達はこじ開ける。
オープンリールを改造、"USBポートを装着"。現代の魔術=デジタルの力を借りてリールを悶絶コントロール。本来とは違った動作を可能にすることで、4台のリールを"楽器"として"演奏"する。音や声をその場で録音、加工。音とリールの回転がシンクロする光景は小気味良い。これを用いて自作の曲を演奏、原始と未来の鼓動を皆様の体の奥へとお届けする!!
2009年、文化庁メディア芸術祭の学生枠での受賞・発表をきっかけに"数々の文脈"でライブ活動を展開。現在は弦楽奏を加えての活動も行い、今後はプロミュージシャンとのコラボレーションも予定する。
イリイチはこうも述べる。"それはともに喜びをもって生きるための道具である"
より効率の良いものを、と求めてこの世の中は進んで来た。しかし、"もし"の視点で忘れ去れたものに宿る可能性を見つける時、そこにはもう一つの時間の流れが生まれる。
そして何より、"こんな楽しいもの使わないなんてもったいないぜ!!"