ギンギラ太陽’sの作品には「人間」は一切出てこない。「建物」や「乗り物」を始めとした「モノ」を擬人化することで物語は綴られる。ギンギラ太陽’sでは役者は「かぶりモノ」を被り、一人何役もの役を「かぶりモノ」と衣装を着替えながら演じていく。「かぶりモノ」とくればコント的と思われがちだが、ギンギラ太陽’sの特徴は、作・演出・出演を兼ねる大塚ムネトの徹底した地元取材と、その情報源に基づいて描かれた脚本であ…続きを読む
ギンギラ太陽’sの作品には「人間」は一切出てこない。「建物」や「乗り物」を始めとした「モノ」を擬人化することで物語は綴られる。ギンギラ太陽’sでは役者は「かぶりモノ」を被り、一人何役もの役を「かぶりモノ」と衣装を着替えながら演じていく。「かぶりモノ」とくればコント的と思われがちだが、ギンギラ太陽’sの特徴は、作・演出・出演を兼ねる大塚ムネトの徹底した地元取材と、その情報源に基づいて描かれた脚本であること。劇団の代表作である「天神開拓史」「翼をくださいっ!」はいずれも地元福岡の現在と過去を写しだした作品として、笑いとともに史実に基づく描写が、大きな評判を呼んだ。