京都大学の演劇サークル「総合芸術集団・潔癖青年文化団」(現劇団ケッペキ)の代表だった蓮行を中心に「小劇場での演劇でしか絶対に表現できない舞台表現」を極めるべく、1995年に結成。硬派なテーマを巧みに笑いで包み込んだ物語を、個性の強い役者たちがハイテンションで演じるというスタイルが、当時「静かな演劇」が主流だった京都演劇界で異色を放つ存在として注目される。特に1997年から始まった「脳天気番長シリー…続きを読む
京都大学の演劇サークル「総合芸術集団・潔癖青年文化団」(現劇団ケッペキ)の代表だった蓮行を中心に「小劇場での演劇でしか絶対に表現できない舞台表現」を極めるべく、1995年に結成。硬派なテーマを巧みに笑いで包み込んだ物語を、個性の強い役者たちがハイテンションで演じるというスタイルが、当時「静かな演劇」が主流だった京都演劇界で異色を放つ存在として注目される。特に1997年から始まった「脳天気番長シリーズ」が一般観客層から高い評価を得たことで、その名を関西中に広めることになった。廃ビルや寺社空間を利用した実験性の高い演劇も得意で、中でも茶道の祖・村田珠光の半生をお茶会付きで体感させる『珠光の庵』は、2004年の初演以来全国各地で上演される人気演目。また演劇の手法を小学校の教科指導に応用した教育プログラムに取り組むなど、公演とは違う形の「演劇」のあり方についても模索中。劇団員の黒木陽子&紙本明子による「ユニット美人」は、「第15回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル」最終選考通過という快挙を果たしている。TEXT / Yoshinaga Miwako