同志社大学の演劇サークル「同志社小劇場」に所属していた上田誠、諏訪雅、永野宗典によって1998年結成。
旗揚げから一貫して、上田作・演出によるシチュエーションコメディを上演している。演劇界では珍しい理数系の出身で、そのためかパズルのように複線を張りめぐらせた、頭脳的な作品が多い。初期は宇宙船の中などの、SF的な日常を舞台にした正統派の会話劇を中心に上演。しかし近年は冒頭30分を映像だけで見せたり、…続きを読む
同志社大学の演劇サークル「同志社小劇場」に所属していた上田誠、諏訪雅、永野宗典によって1998年結成。
旗揚げから一貫して、上田作・演出によるシチュエーションコメディを上演している。演劇界では珍しい理数系の出身で、そのためかパズルのように複線を張りめぐらせた、頭脳的な作品が多い。初期は宇宙船の中などの、SF的な日常を舞台にした正統派の会話劇を中心に上演。しかし近年は冒頭30分を映像だけで見せたり、起承転結の“起”のみで芝居を成立させたりと、演劇の構造自体を揺るがしかねない挑戦的なスタイルの笑いが目立っている。
2005年には代表作『サマータイムマシン・ブルース』が、『踊る大捜査線』の本広克行監督によって映画化された。
またラジオ番組の構成や、劇団員が撮影した短編作品の映画祭を開催するなど、演劇だけに止まらず幅広いジャンルで活動中。また全国数ヶ所でツアーを行うほどの人気劇団ながらも、現在も京都に拠点を置いている。
TEXT / Yoshinaga Miwako