アングラ演劇の象徴的な上演スタイル「野外劇」にこだわり、現在も2~3年に1回ペースで大規模な野外劇公演を行う、日本を代表する野外劇集団。
1969年、大阪教育大学で美術を専攻していた松本雄吉を中心に結成(当時は日本維新派)。80年代半ばまでは、前衛舞踏の影響を受けたハプニング性の高い作品を上演。それ以降は音楽性・少年性を強く意識した世界へと転換し、1991年『少年街』で「喋らない台詞、踊らない踊…続きを読む
アングラ演劇の象徴的な上演スタイル「野外劇」にこだわり、現在も2~3年に1回ペースで大規模な野外劇公演を行う、日本を代表する野外劇集団。
1969年、大阪教育大学で美術を専攻していた松本雄吉を中心に結成(当時は日本維新派)。80年代半ばまでは、前衛舞踏の影響を受けたハプニング性の高い作品を上演。それ以降は音楽性・少年性を強く意識した世界へと転換し、1991年『少年街』で「喋らない台詞、踊らない踊り、歌わない音楽」と評される「ヂャンヂャン☆オペラ」のスタイルを確立した。
2000年には『水街』オーストラリア公演で、初の海外野外劇公演を実現。その後もイギリスやメキシコなどで公演を行い、各国で高い評価を受けている。
最近は本公演のプレビューを兼ねて、屋内空間を使った小作品を上演する機会も増えている。また彼らの野外劇公演の時は、会場周辺に屋台街が出現。毎夜お祭のような風景が繰り広げられ、これを楽しみにしているファンも多い。
TEXT / Yoshinaga Miwako