1980年に作家・演出家・俳優の内藤裕敬を座長に、大阪芸術大学舞台芸術学科の学生たちにより結成。
生命力にあふれた集団アンサンブルと、プロレス技も飛び出す豪快な演出と演技スタイルが持ち味。ただしその内容は「六畳一間シリーズ」に代表されるかのように、若者の焦燥感や世代論を扱ったリリカルな物が多い。このハイパーな部分とセンチメンタルな部分のギャップが魅力となり、同じ大学出身の劇団☆新感線と共に、80年…続きを読む
1980年に作家・演出家・俳優の内藤裕敬を座長に、大阪芸術大学舞台芸術学科の学生たちにより結成。
生命力にあふれた集団アンサンブルと、プロレス技も飛び出す豪快な演出と演技スタイルが持ち味。ただしその内容は「六畳一間シリーズ」に代表されるかのように、若者の焦燥感や世代論を扱ったリリカルな物が多い。このハイパーな部分とセンチメンタルな部分のギャップが魅力となり、同じ大学出身の劇団☆新感線と共に、80年代前半の関西学生演劇ブーム、80年代後半~90年代前半の関西小劇場ブームの中心的な存在となった。
阪神大震災をテーマにした『夏休み』(1995年初演)辺りから、社会事件や世相をカリカチュアライズしてみせる作風へと移行。内藤は同作で、第3回OMS戯曲賞大賞を受賞している。また1990年初演の『青木さん家の奥さん』は即興芝居の傑作として人気が高く、現在でも著名な役者を招いた番外公演やプロデュース企画で上演される機会が多い。
TEXT / Yoshinaga Miwako