1978年、劇作家・演出家の長谷川孝治、俳優・福士賢治、舞台監督・野村眞仁を中心に結成。青森県弘前市を拠点(その後青森市浪岡〈旧浪岡町〉に移転)に活動する。主に長谷川作・演出による、日常の断片から人間の関係性や普遍性を浮き上がらせる台詞劇を上演。標準語で書かれた戯曲を、役者たちの日常言語(津軽弁や中国語など)に翻訳し直すことで、舞台上に新たな関係性を構築する「ドキュメンタリズム」という手法を用いて…続きを読む
1978年、劇作家・演出家の長谷川孝治、俳優・福士賢治、舞台監督・野村眞仁を中心に結成。青森県弘前市を拠点(その後青森市浪岡〈旧浪岡町〉に移転)に活動する。主に長谷川作・演出による、日常の断片から人間の関係性や普遍性を浮き上がらせる台詞劇を上演。標準語で書かれた戯曲を、役者たちの日常言語(津軽弁や中国語など)に翻訳し直すことで、舞台上に新たな関係性を構築する「ドキュメンタリズム」という手法を用いている。また当初から地方で演劇をする意味を強く意識し、首都圏ではできない芝居作りの提唱など、リージョナル劇団の理想的なあり方を追求し続けている集団でもある。1988年『海を失くした男の話』で東京初進出。1995年、長谷川が『職員室の午後』で第1回日本劇作家協会最優秀新人戯曲賞を受賞したのをきっかけに、青森周辺地域以外でも広く名が知られる存在となった。最近は青森・東京に加え、東北一円&北海道で上演するスタイルが多い。また「フラグメント」と呼ばれる、少人数による実験的な公演も行っている。TEXT / Yoshinaga Miwako