ハイテンションでテンポのよい笑いをちりばめながら、荒唐無稽でスケールの大きな物語を展開している劇団。1990年、「早稲田大学演劇倶楽部」に在籍していた松村武、八嶋智人らが中心となり旗揚げ。当初は小劇場で活動していたが、1993年『越前牛乳』『大江戸コブラ』がメディアに取り上げられブレイク。以後、次第に動員数を増やし、1997年『鈴木の大地』では一日一話完結、一ヶ月全24話の大河ドラマを公演、200…続きを読む
ハイテンションでテンポのよい笑いをちりばめながら、荒唐無稽でスケールの大きな物語を展開している劇団。1990年、「早稲田大学演劇倶楽部」に在籍していた松村武、八嶋智人らが中心となり旗揚げ。当初は小劇場で活動していたが、1993年『越前牛乳』『大江戸コブラ』がメディアに取り上げられブレイク。以後、次第に動員数を増やし、1997年『鈴木の大地』では一日一話完結、一ヶ月全24話の大河ドラマを公演、2000年大晦日には年越し6時間バージョンで上演して話題となる。2001年は紀伊國屋ホールと近鉄小劇場に、2002年はシアターアプルに進出。2003年には4都市ツアーも実現し、松村や八嶋の故郷・奈良でも以後毎年公演している。2005年に15周年を迎え、記念公演や5都市ツアーも実施した。主宰の松村が作・演出するのは、歴史・小説・映画・マンガなどから影響を受けた架空の物語。濃密かつ奔放なストーリーをダイナミックに演出し、映像分野でも活躍する八嶋や山崎樹範ら個性的な俳優たちが演じていく。本公演と、客演を多く招いた企画公演、そして小劇場での実験公演など、年に2~3本を上演している。
TEXT/Hiroshi Tsutsumi