1973年、早稲田大学で演劇活動を行っていた、俳優の佐藤B作を中心に結成される。前衛アングラ芝居の全盛期だった70年代において、誰もが気楽に楽しめる軽演劇(ヴォードヴィル)の世界を提唱し、一貫してウェルメイドなコメディを上演。地道な演劇活動と、佐藤を始めとする劇団員のTVドラマやバラエティ番組の進出で着実に人気を高め、現在では日本を代表するコメディ劇団の1つとして認知されている。また当時新鋭の喜劇…続きを読む
1973年、早稲田大学で演劇活動を行っていた、俳優の佐藤B作を中心に結成される。前衛アングラ芝居の全盛期だった70年代において、誰もが気楽に楽しめる軽演劇(ヴォードヴィル)の世界を提唱し、一貫してウェルメイドなコメディを上演。地道な演劇活動と、佐藤を始めとする劇団員のTVドラマやバラエティ番組の進出で着実に人気を高め、現在では日本を代表するコメディ劇団の1つとして認知されている。また当時新鋭の喜劇作家だった三谷幸喜とのコラボレーションをいち早く実現し、1991年以来5本の作品を上演。中でも2000年初演の『竜馬の妻とその夫と愛人』は、2002年に市川準監督で映画化され、2005年にはニューヨーク公演も実現している。放送作家の故松原敏春も劇団文芸部に在籍し、数多くの作品の作・演出を務めた。年1回の本公演以外にも、山口良一やまいど豊らによる劇団内ユニット「花組エクスプレス」や、若手公演などの企画も人気が高い。TEXT / Yoshinaga Miwako