前身は、作家・ミュージシャンの故中島らもが1986年に結成した「笑殺軍団リリパットアーミー」。作家・演出家・女優のわかぎえふが2003年に2代目座長に就任する際に、現在の劇団名に改名された。初期は中島によるナンセンスなギャグ満載の芝居を上演し、80年代末~90年代初頭の「関西小劇場ブーム」を支える人気劇団の1つとなる。90年代に入った頃から、ギャグよりドラマ性を重視した世界へと移行。「中華活劇」や…続きを読む
前身は、作家・ミュージシャンの故中島らもが1986年に結成した「笑殺軍団リリパットアーミー」。作家・演出家・女優のわかぎえふが2003年に2代目座長に就任する際に、現在の劇団名に改名された。初期は中島によるナンセンスなギャグ満載の芝居を上演し、80年代末~90年代初頭の「関西小劇場ブーム」を支える人気劇団の1つとなる。90年代に入った頃から、ギャグよりドラマ性を重視した世界へと移行。「中華活劇」や「男女完全入替芝居」などの名物シリーズも数多く生み出す。これまで劇団に在籍した人物は、漫画家のひさうちみちお、松尾貴史(当時キッチュ)、落語家の故桂吉朝、現Piperの山内圭哉など。最近は従来の路線に加え、劇団員・朝深大介演出による大阪ローカル色をドップリと出した「大阪芝居」シリーズも好評を得ている。またわかぎが主宰する別ユニット「ラック・システム」では、もっぱら関西を舞台にした人情喜劇を展開している。あらゆる意味で“大阪”を最も感じられる劇団の1つ。
TEXT / Yoshinaga Miwako