1987年、蜷川スタジオや状況劇場に在籍していた演出家・俳優の金守珍(キム・スジン)、作家の鄭義信(チョン・ウィシン)、元状況劇場の俳優・六平直政らを中心に結成。旗揚げから一貫して「物語(ロマン)の復権」を求め、またアングラ演劇を次世代へと継承&世界に発信していくという信念に基づき、国内外で精力的な活動を行っている。初期に上演された主な作品は『千年の孤独』(1988年初演)『人魚伝説』(1…続きを読む
1987年、蜷川スタジオや状況劇場に在籍していた演出家・俳優の金守珍(キム・スジン)、作家の鄭義信(チョン・ウィシン)、元状況劇場の俳優・六平直政らを中心に結成。旗揚げから一貫して「物語(ロマン)の復権」を求め、またアングラ演劇を次世代へと継承&世界に発信していくという信念に基づき、国内外で精力的な活動を行っている。初期に上演された主な作品は『千年の孤独』(1988年初演)『人魚伝説』(1990年初演)など。また金の師匠とも言える唐十郎作の『少女都市からの呼び声』(1993年初演)も、重要なレパートリーとなっている。1995年の鄭退団後は、唐十郎の新作&状況劇場時代の旧作や、役者兼座付作家のコビヤマ洋一の戯曲を中心に上演。また特設テントでの公演以外に、劇団のアトリエ[芝居砦・満天星]を使った、小空間ならではの芝居を発表する機会も多い。韓国との交流も深く、2001年の日韓合作映画『夜を賭けて』では金が初の監督を務め、劇団員も総出演。本作で金は、第43回日本映画監督協会新人賞などを受賞している。TEXT / Yoshinaga Miwako