FEEDER x ELLEGARDEN “Sonic Bridges Tour 2025”

ELLEGARDENの活動第一期は2001〜2008年。彼らはこの短い期間に5枚のアルバムを発表し、5thアルバム『ELEVEN FIRE CRACKERS』では、インディーズバンドとして史上4組目のオリコンチャート1位を獲得した。同時期のインディーズチャートをELLEGARDENが席巻していた光景を覚えている人も多いだろう。

彼らを他のバンドと一線を画した存在とさせていたのがそのライブだ。爆発的なエネルギーとカルト的な高揚感は各地の音楽フェスを熱狂させ、ツアーチケットはすべて即完売、幕張メッセでのワンマンライブを行うなど人気絶頂の中、2008年に活動休止を発表した。この短い第一期に彼らは「Salamander」「ジターバグ」「Supernova」「Space Sonic」「Make a Wish」など数多くのライブアンセムを発表している。メジャーシーンに対する反骨・DIYにこだわった当時のストリートカルチャーの中にあった彼らはメディアへの露出を極端に嫌い、ライブハウスでの口コミやレコード店、特にTOWER RECORDSでのプッシュによりシーンの中心的存在となっていった。

10年間の活動休止を経て、2018年に活動を再開。復活ツアーのZOZOマリンスタジアム公演では、会場に入れなかった多くのファンがスタジアムを取り囲み、どれだけの人が彼らの復活を待ち望んでいたかを強烈に印象づけた。その後は16年ぶりのアルバム制作のためロサンゼルスに渡り、2022年12月に６thフルアルバム『The End of Yesterday』をリリース、「チーズケーキ・ファクトリー」「Strawberry Margarita」「Mountain Top」など、新たなライブアンセムを生み出している。

活動再開後はFUJI ROCK FESTIVALなど数多くの音楽フェスに出演。"Get it Get it Go! SUMMER PARTY" を含む2023年のツアーでは計10万人を動員するなど、積極的なライブ活動を展開し、国内外を問わず数多くの名演を残している。

近年ではアジアツアー "Boys are Back in the East Tour"や、韓国・台湾の音楽フェスへのヘッドライナー出演など、活動の舞台は徐々に世界に拡がりつつあり、4月からは、細美が「初期のツアーバスでずっと聴いていた」と公言しているイギリスのロックバンド、FEEDERとのジョイントツアー "Sonic Bridges Tour 2025" の開催が決定している。日本の東名阪からスタートするこのツアーで彼らは、台湾、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギーの6ヶ国を、憧れのバンドであるFEEDERと巡る。年齢を重ねて世界をより深く理解しようとする彼らが作る次のアルバムに、このツアーがどんなインスピレーションとなるのだろうか。

30年以上前に初めての作品をリリースしてから、FEEDERはチャートやツアーから遠ざかったことは一度たりともない。700万枚以上のレコードを売り上げ、世界中でライブを重ね、アンセミックなロック・ミュージックを新旧のファンに届けてきた。そのエネルギッシュなステージは、常に多くの人々を魅了している。

「Just The Way I'm Feeling」をはじめ、「Buck Rogers」「Feeling A Moment」「High」「Borders」「Just a Day」「Torpedo」「Fear of Flying」「Lost and Found」、そして「Hey You」など、これまで全英チャート40位以内に26曲もランクインしており、2006年にはシングル・コレクションでダブル・プラチナを獲得している。

2010年には自分たちのルーツに立ち返り、Renegades名義で1年をかけて小さなライブハウスを巡って新曲をプレイした後、同名のアルバムをリリースすると、続く8枚目のアルバム『Generation Freakshow』では、タイムズ紙やロンドン・イブニング・スタンダード紙のレビューで絶賛された。

メンバー個々が各々の活動に専念した4年間の活動休止を経て、2016年に『All bright Electric』をリリースし、2017年にはベストアルバム『The Best Of Feeder』をリリースすると、共にトップ10入りを果たす。続く『Tallulah』と『Torpedo』ではいずれもトップ5入りを果たし、2024年、バンドは最大かつ最高のブリティッシュ・ロック・バンドとしての地位を取り戻す事になる。

グラントとタカは、ソールド・アウトとなったUKツアーや、12ものUKフェスティバル、そして『Red-Black』と題された2枚組のニュー・アルバムを引っ提げてヨーロッパ・ツアーを転戦。このアルバムにより、バンドはUKチャートで11作目のトップ10入りを果たした。

2025年、FEEDERはシンガポールを皮切りに、その後オーストラリアで5公演、日本で3公演、台北で2公演を行う。彼らがデビューして長い月日が経った今も、その勢いは衰えることなく世界に轟き続けている。