能を知る会 3月 東京公演「恋重荷」のチケット情報

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能を知る会 3月 東京公演「恋重荷」

2026年3月12日木曜日、能を知る会東京公演(於:観世能楽堂)は、叶うことのない、身分違いの恋をした老人が死してなお執心を見せる秘曲、「恋重荷」を上演致します。特別な許しを得ないと演ずることの出来ない、“老いらくの恋”とその妄執をどう表現するかが見所です。
 狂言は野村萬斎師による、主人の恋文を従者である太郎冠者と次郎冠者が面白おかしく運ぶ様が滑稽で楽しい、名曲「文荷」を上演致します。
 公演の最初には、元アナウンサーで古典芸能解説者の葛西聖司氏よる能の解説がございます。
 また能には、前方2箇所に据え置いたスクリーンに、現代語訳の字幕を映し出し、初めて能を見る方にも分かり易い公演となっております。

能「恋重荷」
 白河院に菊守をしている山科荘司という老人がいた。ある時女御を垣間見た荘司は恋をし、仕事をおこたるようになる。院の家臣は恋を諦めさせる為に荘司を呼び出し、錦で美しく包んだ重荷を見せる。そして、これを持って百度も千度も御庭を廻るならば、女御の御姿を拝ませようと言い聞かせる。荘司は喜び、軽く見える重荷を持とうとするが、老人の力では叶わず、失望落胆のあまりに憤死してしまう。(中入)不憫に思った家臣は事の次第を女御に申し上げる。女御が家臣のすすめに従い、荘司の亡骸に情けの言葉をかけた後、立とうとしても立つ事ができない。その時荘司の亡霊が現れ、誠なき言葉を責め立てる。しかしやがて亡霊は怨みの心を捨て、亡き跡を弔うならば、千代の御守となろうと誓うのであった。

狂言「文荷」
 太郎冠者と次郎冠者は、主人からことづかった恋文を届けに出かけた。道中、ふたりは恋文を押し付けあうが、やがて文に竹を通してふたりで担ぐことにする。ふたりが「恋重荷」の一節を謡いながら文を運ぶと、文は段々重くなる。次第に重くなる文が気になるふたりは…。

仕舞「錦木」
 所は陸奥の狭布の里。旅の僧はそこで出会った男女から、三年間錦木を立て続けるも受け入れられず、千夜の悲痛の末に息絶えた男と、知らぬ顔をして家の中で機を織り続け、男の妄執に祟られ命を失った女の昔話を聞く。亡霊となっても、女は塚で機を織り続け、男は夜ごとに錦木を運び続けなければならず、今は夫婦となった魂が未だに妄執にとらわれ隔絶されている様を示す。

仕舞「通小町」
 小野小町と結ばれることを夢見た深草少将は、百夜を通う約束をするも九十九夜目に命を落としてしまう。少将の妄執のために成仏できない小野小町は、旅の僧に救いを求める。経文の力により執心の薄れた少将は、懺悔の為に当時の様子を舞い示す。

鎌倉能舞台「恋重荷」

スマチケ

スマホから申し込むと「スマチケ」受取りが可能です。

この公演は「スマチケ」受取り可能です。

ご注意

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