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INFORMATION[大阪公演日] [東京公演日] [発売日程] |
e+ special interview いのうえひでのりfrom劇団☆新感線
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徹底してエンターテインメントにこだわり、常に観客を笑わせ、楽しませようとしてくれるのが、劇団☆新感線のステージだ。『SHIROH』(2004年)、『吉原御免状』(2005年)、『メタル マクベス』(2006年)、そして今年は、年明けから『朧の森に棲む鬼』と、ここのところ大作続きだった彼ら。しかしその原点という意味でも忘れてならないのが、コテコテの笑い、くだらないギャグばかりをつめこんだいわゆる"ネタもの"の舞台だ。久しぶりの"ネタもの"の作・演出に腕を鳴らす座長・いのうえひでのりに、その構想を聞いた。 |
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経済的にも、役者の体力的にも"ネタもの"は効率が悪いんですよ(笑)。
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――今回の舞台、内容としては『犬顔家の一族の陰謀』という、このタイトルから想像したようなものになるんでしょうか? おそらく、みなさんが想像される通りだと思いますよ(笑)。某有名推理ドラマのように、殺人事件が起きて、探偵が現れ、そのなかでまたいろいろとドタバタや事件が起きて、みたいなね。 ――ストーリー重視の"いのうえ歌舞伎"シリーズや、音楽重視の"新感線Rシリーズ"と違う、ひたすらギャグ重視の"ネタもの"の舞台ということでは、久しぶりですね。 『レッツゴー!忍法帖』(2004年)以来ですから、3年ぶりです。まあ、ネタものの舞台は経済効率が悪いので、このくらいのペースになってしまいますね。役者の体力的な問題も大きいし。 ――"ネタもの"のほうが、役者の体力が必要なんですか? ムダに必要ですね(笑)。あまり有効ではない体力の使い方をしますから。なぜか、ムダに汗をかいているほうがおもしろいじゃないですか。でも、こうして"ネタもの"をやってこそ新感線という感じはしますよね。新感線は"いのうえ歌舞伎"だけじゃないってことです。精神的な支柱のひとつでもあるかな。役者もみんな"ネタもの"もやりたいなって思っているはずなんです。でもなかなか頻繁にはね。経済的、そして肉体的にも「よーし!」ってタイミングがないとできないから。 |
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――では、3年たったので、今「よーし!」と。 そういうこと。しかし、今回のメンバーも濃い人ばかりですよ。普通に一人ずつ、お客さんを集められる役者さんなのに、それをこうしてムダ遣いする(笑)、というところも経済効率が悪いでしょ。 ――タイトルから想像できる、あの作品のパロディというわけですよね。 でも、あの作品のテイストだけではなく、いろいろな作品を参考にしたものにしようと思っています。昔の邦画のサスペンスものとか、胡散臭い感じがあるじゃないですか。そういう作品のパロディも、いろいろ盛り込むつもりです。 ――演出的に、今回はこれをやりたいということはありますか。 今ね、ちょっと考えているのは、有名な映画の印象的なシーンをできるだけばっちり、絵として表現してみたいなと。でも、それをどうやってやろうかは模索中。映像で見せるのは簡単だけど。 ――映像とは違う、舞台ならではの見せ方で。 そう。わざわざ、ムダに、そのシーンのために舞台でやるっていうのもおもしろいと思うんです。でも、それはそれでムダ過ぎると怒られそうな気もするけど。 ――経済効率が悪い、と?(笑) ええ。そのへん、どうやって折り合いをつけていくかが問題ですね。まぁ、だから今回はさまざまな有名映画のパロディということです。ベースになる設定はやはり、白いゴムマスクをかぶったような男が現れたり、松子、竹子、梅子というような3人の娘がいたり。歌や、土地の言い伝えにひっかけて殺人事件が起きていくというものになると思います。そこへ、金田真一耕助之介(かねだしんいちこうずけのすけ)が謎解きにくるわけです。 |
犯人役を誰にするかが、今、一番の悩みどころなんです。
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――この探偵役をやられるのが? 宮藤(官九郎)くんです。あの探偵のパロディをクドカンでやろうっていうのは、最初から決めていました。それと、旧家の長女役を木野(花)さんにしようとか、古田(新太)は遺産を狙っている次女のダンナ役にしよう、とか。あとはみんな、誰が犯人役でもいいなっていう、犯人顔の人ばかりじゃないですか。誰がやってもハマりそうでしょ? ――じゃ、誰を犯人役にするか、悩みどころじゃないですか? 一番の悩みどころですね。だって、本当に誰でもいけそうな気がしますから。オトシどころをどうするか、まだ悩んでいますよ。でも上演時間は、休憩入れて3時間以内にはなんとかおさめたいんですけどね。2時間半におさまることは、このキャスティングではありえないだろうな。 ――上演時間が長くなるのは、このキャストでは必至だと。 だって、一人10分ずつしゃべったとしてもメインだけで90分なんですから(笑)。なにしろ、キャラがみなさん濃いですからね。ただムダに出てきてひっこむだけでも、それはそれでおもしろいけど(笑)。 |
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――歌や踊りは? もちろん、入れますよ。どうしても、こういう舞台は地味に見られがちなので、それを裏切るようなシュールなダンスシーンとかを意味なく、入れてみようかな。とにかく笑えれば、なんでもアリです。 ――今回は宮藤さん、勝地(涼)さん、小松(和重)さんが新感線初参加となります。初参加組の3人に、いのうえさんが期待することをそれぞれうかがいたいのですが。 クドカンには、彼のキャラクターを生かしつつ、ツッコミどころをやってもらいたいかな。今回はどちらかというと、ボケ倒す人のほうが多いと思うんで。クドカンもボケはすると思うんですが、体質的にはツッコミ体質でしょう。勝地くんは、一服の清涼剤ですよ。箸休めというか、お漬物、みたいな(笑)。油ものばかり食ってると、胸焼けしちゃうから。焼肉のあとの冷麺のような存在になってもらいます。小松くんには、人一倍ムダに汗をかいてほしい。彼の場合は延々、人に激しくツッコミまくってるっていうのが、おかしいかなと思うのでね。 ――では今回、いのうえさんの一番の楽しみというと? ちょっとインチキくさい笑いっていうのが、やりたいんです。昔の邦画に出てくるような、いかにもな感じのマフィアとか、財閥のご令嬢なのよとか、ヨーロッパ帰りのデザイナーなのよとか(笑)。「嘘つけ!」みたいな感じのヤツが、「ハッハッハ」ってブランデーグラスまわしながら出てきたり。そういう胡散臭さが漂う舞台にしたいと思います。そういう人たちばっかりが次々に出てくるってことですよ(笑)。そういうことを考えたりするのが、まずは楽しみですね。 ――もしかしたら、初めて新感線の"ネタもの"を観るお客様もいるかもしれませんね。 『朧の森に棲む鬼』を観て、ああいうものを期待して今回の舞台に来られた場合は、失望されるかもしれません(笑)。でもまあ、この『犬顔家〜』というタイトルから、察してほしいということですよ。このタイトルでいのうえ歌舞伎と同じものを期待されても、違うでしょ、と。なんとかタイトルから全体の空気を察して、ぜひとも怒らずに(笑)、ちゃんと受け止めていただけたらと思いますね。 |
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写真/渡辺マコト |
いのうえひでのり profile |
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1980年劇団☆新感線を旗揚げ。以来、劇画・マンガ的な世界観にあたかもコンサート会場に来ているようなド派手な照明と音響を用いた構成で、演劇ファンのみならず音楽ファンからも絶大な支持を受ける。また、役者の資質を見極め引き出す演出家としても注目され、劇団☆新感線から筧利夫、渡辺いっけい、羽野晶紀らを輩出。劇団の本公演以外では稲垣吾郎主演『広島に原爆を落とす日』(97年)、上川隆也主演『天保十二年のシェイクスピア』(02年)、松岡昌宏主演『スサノオ』(03年)、中川晃教主演『TOMMY』(07年)等プロデュース公演の演出を多数手がける。
【受賞歴】 |
出演 |
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古田新太、宮藤官九郎、勝地涼/橋本じゅん、高田聖子、小松和重、粟根まこと/池田成志/木野花、ほか |
古田新太 profile |
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《主な出演作》 |
宮藤官九郎 profile |
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《主な出演作》 【受賞歴】 |
勝地涼 profile |
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《主な出演作》 |





1965年12月3日生まれ 神戸市生まれ
1970年7月19日生まれ 宮城県出身
1986年8月20日生まれ 東京都出身