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e+ special interview 成宮寛貴×小栗旬
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シェイクスピアが生きていた時代と同様に、登場人物すべてを男性キャストが演じるスタイルが話題となった2004年の蜷川幸雄演出版『お気に召すまま』。その後、このスタイルで『間違いの喜劇』(2006年)、『恋の骨折り損』(2007年)と続く"オールメールシリーズ"としてシリーズ化され人気を博しているが、その記念すべき第1弾の『お気に召すまま』が、あの麗しき美形カップル、成宮寛貴と小栗旬と共に帰ってくる! |
稽古で怒られて苦戦した分、本番は楽しくて仕方がなかった(成宮)
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――再演が決まって、まずどんなことを思われましたか。 成宮 もちろんうれしかったんですけど、でも僕、結構変わっちゃったんで。 ――そうですか? どこが変わりました? 成宮 ヒゲが濃くなったし、身体も昔よりゴツくなっちゃった。また女役をやっても大丈夫なのかな、今度は小栗がやったほうがいいんじゃないかなって思ったよ(笑)。でも、同じこのキャストでまた会えるってことは、すごくうれしいです。ねえ、小栗くん! 小栗 ハイ! こうして同じメンバーで再演できるって、素晴らしいことですね!(笑) ――小栗さんは、再演すると聞いてどう思いました? 小栗 「へぇ〜!」って思いました(笑)。なんでこの3年後というタイミングで再演なんだろうと。意外と再演やるときって、初演が終わる頃に「もう1回やりましょうよ」って空気があって、再演が決まるようなイメージを勝手に持っていたので。でも同じキャストでというのはやっぱりうれしいし、「なるほど!」と。 |
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――初演で思い出に残っていることというとどういうことですか。 成宮 怒られたなぁ! 小栗 うん、成宮はひたすら怒られてましたね(笑)。俺も最初の頃は、出だしのところとかで怒られてましたけど。 成宮 まず僕は、セリフがなかなか覚えられなかったから。膨大な量のセリフが津波のように襲いかかってくる感じがいつもしていました。 小栗 ロザリンド役って、結構しゃべるしね。 成宮 うん。特に後半、ぐわーっと、しゃべるんだよね(笑)。それまで伏線的に、みんなのいろいろなエピソードがあるんだけど、後半になると、ストーリーが俺たち2人のところにみんな集まってくるんですよ。そういう意味では、この話って強引なところがあって。そこを力で納得させるというか、説得力を持たせなきゃいけない。でも僕にはまだ、そこまでの力がないから。 ――力でねじふせるように演じて、お客さんにわかってもらわなきゃいけないのに? 成宮 うーん、なんかこう、「As you like it! ?」みたいな感じ(笑)。 小栗 アハハハ! なんだそれ?(笑) 成宮 とにかくそれをうまくもっていく作業が、難しいなあということですよ(笑)。でもこの物語って、喜劇なんだけど感動するところもあるし、ちょっと涙するところもあって。そのナミダ部門は小栗が背負ってるところが大きいよね。 小栗 そう、男子の一途な想いとか。あとは、家族や召使との関係もいろいろあったりしますからね。 ――小栗さんは、一番思い出に残っていることというと? 小栗 そうですねえ。自分が失敗したことはいろいろ覚えてますね。木から落ちたこととか。 成宮 アハハハ。 小栗 思いっきり、尻もちつきましたからね(笑)。妙に勢いがついちゃって、ドーン! と。カッコ悪かったなぁ、あれは(笑)。 成宮 あの、尻もちついた瞬間の小栗の顔には笑ったな! ビックリしちゃってて(笑)。こっちのほうがビックリだよって。でも、そこをフィーチャーするべきなのかどうなのか、っていう一瞬のジャッジには迷いましたね。 ――アドリブでツッコんでいいのか、どうか(笑)。 成宮 うん。でも僕は稽古で苦戦した分、本番では楽しくて仕方なかったですね。みんなそれぞれにハプニングがありましたから、それに瞬時に対応するということもすごく楽しかった。でも特に、小栗のハプニングがおもしろかったですけど。尻もちだけじゃなく、チャック開いてたりとか(笑)。 小栗 あぁ、そんなこともあったね(笑)。 |
このお芝居は、本当に幸福感のある、心地よい舞台だと思う(小栗)
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――蜷川さんの演出のおもしろさ、やりがいはどういうところに感じられますか? 小栗 それはまず、叱咤激励、じゃないですかね。罵倒のエネルギーみたいな?(笑) いや、72歳になっても、あれだけ人に対してエネルギーを使えるというのはすごいですよ。それは蜷川さん自身のためということもありますけど、俺らのためでもありますからね。 ――良いものを一緒につくっていくためには、必要な叱咤激励なんですね。 小栗 だけどホント、あそこまで人にエネルギーを使える人は他にいませんよ。それが、あのダイナミックな演出にもつながっていくんだと思いますけど。 成宮 あとは、今あるものに媚びないというか。どんどん新しくしていこうとするんですよね。今でもまだ自分が成長したいと蜷川さん本人も思っているみたいだし。エネルギッシュで、止まらない人、というイメージがあります。なんだか、一緒にいるといろいろ吸い取られそう(笑)。だから自分もしっかりついていかないと、すぐに負けちゃいそうな気になる。そういう強さを持った人ですね。 ――今回の再演で、お客様にはどんなことを感じとってもらいたいですか。 小栗 もう、それはお客さん次第! |
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――ご自由にってことですね! ということは、まさに……。 成宮・小栗 そう、「As you like it?」ですよ! ――(笑)。では最後に、お客様へお誘いのメッセージをいただけますか。 小栗 このお芝居は、本当に幸福感のある、心地よい舞台だと思うんですよ。せちがらいこの世の中から、せめて3時間だけ、現実逃避してみるのもいいんじゃないでしょうか。 成宮 そう、とても人間臭さのある舞台なんです。生きるために必要なことがつまってるというか。恋は、生きるために大切な栄養素ですからね。その過程も、本当の意味でコメディみたいなものですし。他人の恋愛を覗き見する気分で、楽しんでもらえるんじゃないかと思います。僕、もし自分が舞台に立っていなかったら、座って観てみたいな。 小栗 俺も!(笑) 確かに、ちょっと客席で観てみたいよね、この舞台は! |
写真/渡辺マコト |
成宮寛貴 profile |
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2000年舞台『滅びかけた人類、その愛の本質とは…』(宮本亜門演出)でデビュー。その後、映画『あずみ』、『NANA』、『乱歩地獄』、『椿山課長の七日間』、『さくらん』、『アンフェアThe Movie』や、ドラマ『ごくせん』、『StandUp!!』、『オレンジデイズ』、『いま、会いにゆきます』、『華麗なる一族』、CMなどに出演し、05年には「第29回エランドール賞新人賞」を受賞した。 |
小栗旬 profile |
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映画、テレビドラマ、舞台と幅広く活躍。ドラマ『GTO』、『救命病棟24時』、『ごくせん』、『名探偵コナン 工藤新一への挑戦状』、『Stund UP!!』、『花より男子』、『花より男子2』や、映画『あずみ』、『あずみ2』、『ロボコン』、『is.A』、『隣人13号』、『ウォーターズ』、『オトシモノ』、『キサラギ』(07年夏公開予定)ほか多数に出演。舞台は白井晃演出『宇宙で一番速い時計』、『偶然の音楽』、水田伸生演出『JOKER』などがある。 |
STORY |
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若き騎士オーランドーは、父の遺産を着服した長兄オリヴァーと仲違いをしている。この地の気まぐれで冷酷なフレデリック公爵も、兄である前公爵を追放して領地を奪っていたが、兄の娘であるロザリンドだけは一人娘のシーリアの懇願から、引き取っていた。 |
<キャスト> |
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ロザリンド:成宮寛貴