ニューヨークシティバレエ2009

INFORMATION

当初、Cプログラムに予定されていた『グラツィオーソ』(振付:マーティンス 音楽:グリンカ)は、『ワ ルプルギスの夜』(振付:バランシン 音楽:グノー)に急遽変更となりました。

[公演日・会場]
10/8(木)〜10/12(月)
Bunkamura オーチャードホール (東京都)

[発売日程]:プレオーダー、:一般発売
:4/26(日)10:00〜5/11(月)23:00 座席選択先行
:5/17(日)10:00〜 一般発売

   

ニューヨーク・シティ・バレエ 5年ぶりの来日公演

二十世紀最大の振付家ジョージ・バランシンが世界最高峰のバレエ団に育て上げたニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)が、今秋、2004年以来、5年ぶりの来日公演を行います。 NYCBは、1948年、アメリカ人リンカーン・カースティンと帝政ロシア生まれのジョージ・バランシンによって創立され、ニューヨークを本拠地に活動し、抜群の人気を誇る、世界が羨むバレエ団です。 NYCBはレパートリーの豊かさ、とりわけ、「見る音楽」と形容されるバランシンの作品と、「ウエスト・サイド・ストーリー組曲」など、ミュージカルの振付家として名高いジェローム・ロビンズの作品で世界中を魅了してきました。バランシン亡き後、NYCBを率いる芸術監督ピーター・マーティンスは、自ら創作活動に励む一方、世界中から優秀な若手振付家を起用し、次世代を担う才能の育成に力を入れていることでも注目されています。

話題作品満載のプログラム

今回の来日公演では、バレエファンならずとも見逃せないプログラムを網羅。バランシン、ロビンズの代表作はもちろん、マーティンス、クリストファー・ウィールドン、アレクセイ・ラトマンスキーの日本初演の話題作品満載です。

  Program A 全バレエファン、ミュージカルファンに捧ぐ!NYCB名作揃いの豪華プログラム

セレナーデ -Serenade
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・イリッチ・チャイコフスキー
初演:1935年3月1日、アデルフィ・シアター、ニューヨーク、アメリカン・バレエ(NYCBの前身)NYCB初演:1948年10月18日
真の巨匠にしか到達し得ない純粋美、と賞賛したのは同時代の振付家マーサ・グラハム。バランシンが渡米後初めて生徒の練習用として振付けた、歴史的にも重要な作品。練習用とはいえ、チャイコフスキーの音楽の満ち引きとともに織りなす見事なフォーメーション、動きのフレーズはあまりに美しく、その純粋美は今なお時空を超えて世界中に絶賛されている。


アゴン -Agon
振付:ジョージ・バランシン/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
初演:1957年12月1日
世界中にその名を轟かせたバランシンのプロットレス・バレエ(物語のないバレエ)最高傑作。作曲から振付まですべて、バランシンと彼が最も敬愛した盟友ストラヴィンスキーとの完全なコラボレーションから生まれた。すさまじい緊張感と爆発的なエネルギーに満ちた、驚くべき作品。


チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ -Tschaikovsky Pas de Deux
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・イリッチ・チャイコフスキー
初演:1960年3月29日
もともとチャイコフスキーが、「白鳥の湖」第三幕でのオディールとジークフリートのグラン・パ・ド・ドゥとして作曲したものにバランシンが振付。バランシン独特の細部までリズムが計算し尽くされた緻密な足さばきで、踊り手の技量を発揮できることから、世界中のガラ公演では必ずといってよいほど上演される人気作品。


ウエスト・サイド・ストーリー組曲 -West Side Story Suite
振付:ジェローム・ロビンズ/音楽:レナード・バーンスタイン
初演:1995年5月18日
ご存知、世界中にロビンズの天才を知らしめた不朽の名作。史上最高傑作と称されるあのミュージカルが、ダイナミックな名シーンを集大成しバレエ作品に生まれ変わった。息を呑むような迫力あるダンスが、ロビンズの本場NYCBのダンサーによって踊られるとあって、バレエ・ファンならずとも世界中のダンス、映画ファンが一度は見たいと切望する幻の作品。





  Program B NYCBでコンチェルトを一気に楽しむ贅沢!ラトマンスキーの作品も登場

コンチェルト DSCH -Concerto DSCH
振付:アレクセイ・ラトマンスキー/音楽:ドミトリ・ショスタコーヴィチ
初演:2008年5月29日
昨年世界初演を迎えたばかりの、ラトマンスキー(元ボリショイ・バレエ芸術監督)がNYCBのために振り付けた2作目。ショスタコーヴィチのピアノコンチェルト2番に合わせた、コミカルで屈託なく明るい振付はニューヨークで大絶賛された。今年も世界中のバレエ団で新作を控える、今最も注目されている振付家ラトマンスキーの渾身の一作。


バーバー・ヴァイオリン・コンチェルト -Barber Violin Concerto
振付:ピーター・マーティンス/音楽:サミュエル・バーバー
初演:1988年5月12日
マーティンスが20世紀のアメリカを代表する作曲家サミュエル・バーバーの代表作「ヴァイオリン協奏曲」に振付けた作品。トウシューズに真っ白な衣装のクラシックダンサーと裸足のモダン・ダンサー。2組のカップルが織りなす古典的な平静さと近代的感覚の対比がなんとも美しい。


タランテラ -Tarantella
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ルイス・モロー・ゴットシャルク
初演:1964年1月7日
ニュー・オリンズ出身の作曲家ルイス=モロー・ゴットシャルクの音楽にバランシンが振付。男女ペアがタンバリン片手に跳び回り、卓越したテクニックを披露しあう。NYCBらしさを強調するようなとびきり元気いっぱいな作品。



チャイコフスキー・ピアノ・コンチェルト第2番 -Tschaikovsky Piano Concerto No.2
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・イリッチ・チャイコフスキー
初演:1941年5月29日バレエ・インペリアルとして初演/1973年1月12日にNYCBのためにチャイコフスキー・ピアノ・コンチェルト第2番として再振付され上演
現在世界中のバレエ団のレパートリーとなっている「バレエ・インペリアル」として名高い。バランシンは改訂を繰り返し、現在名に改名。ストーリーがないのにも関わらず、古典全幕ものに値するロシア宮廷の壮麗さが漂う、ダイナミックで華やかな作品。


  Program C バランシン、ロビンズ、マーティンス、ウィールドン。究極のラインナップ

ワルプルギスの夜
振付:ジョージ・バランシン 音楽:シャルル・フランソワ・グノー
『ワルプルギスの夜』は、ジョージ・バランシンが1975年にパリ・オペラ座のグノーの歌劇『ファウス ト』に振付け、1980年にバレエ単独作品としてニューヨーク・シティ・バレエで初演され、大絶賛され ました。
ロシア版の『ワルプルギスの夜』は日本でも上演されますが、バランシンの『ワルプルギスの夜』は日 本初演です。壮大な音楽と躍動感あるバランシンの振付けがなんとも美しい、この作品をぜひお見逃し なく!


アフター・ザ・レイン -After the Rain (pas de deux)
振付:クリストファー・ウィールドン/音楽: アルヴォ・ペルト
初演:2005年1月22日 
新進気鋭の振付家クリストファー・ウィールドンのNYCBにおける11作目。エストニアの現代作曲家アルヴォ・ペルトの代表作「タブラ・ラサ」を用いて、3組の男女が3様の人間模様を描く。流れるような音楽に合わせて各カップルの関係が発展してゆく様が描かれる。音楽と感情が身体表現で視覚化された美しさはため息もの。


ダンシズ・アット・ア・ギャザリング -Dances at a Gathering
振付:ジェローム・ロビンズ/音楽:ショパン
初演:1969年5月22日 
ショパンのさまざまなピアノ曲にのせて、多種多様なダンスを一挙に堪能できる見応え十分な作品。色とりどりのパステルカラーの衣装をまとった10人のダンサー達が、語るともなく男女の触れ合いを踊り、美しいだけではなく、どことなくユーモアが漂う。1時間にわたるロビンズの代表傑作は必見。


シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメント-Symphony in Three Movements
振付:ジョージ・バランシン/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
初演:1972年6月18日
シックでクールなレオタードを着たダンサーによって繰り広げられる大アンサンブルの動きの結合が目を見張る作品。この作品に表象されたバランシンの現代的な芸術感覚は、他の振付家に大きな影響を与えたと言われている。

以上、すべての舞台写真:©Paul Kolnik

来日するのは総勢130名、新日本フィルハーモニー交響楽団による生演奏

抜群のスタイル、スピード感と並外れた音感、そして動きすべてにおけるセンスの良さ.....バランシン・バレエに不可欠の条件を全て兼ね備えたダンサーたちに加え、指揮者、ピアニスト、ヴァイオリニスト、歌手もニューヨークから来日します。オーケストラは新日本フィルハーモニー交響楽団と、音楽を重要視するNYCBだからこそ実現する贅沢さ。バレエファンはもちろん、音楽を愛する人々をも魅了します。 2009年10月、東京のみの7回公演。ホームのニューヨークで圧倒的人気を誇るため、他のバレエ団より海外ツアーが少なく、なかなか日本で見るチャンスがないNYCB。 2004年の前回公演は完売日が続出、昨年のパリ公演では連日キャンセル待ちで長蛇の列ができたニューヨークが誇るバレエ団の待望の来日公演、お見逃しなく!

ニューヨーク・シティ・バレエ

現在、90名以上のダンサーを擁し、150以上のレパートリーを持つアメリカ最大のバレエ団。
ニューヨーク、リンカーン・センター内 David H. Koch Theatreで年間23週(春9週、冬14週 合計約160公演) 公演を行う。1954年の初演以来、冬シーズンに毎年上演する、ジョージ・バランシン振付『くるみ割り人形』は、冬のニューヨークの風物詩になっている。

HISTORY
リンカーン・カースティンは、アメリカ独自のバレエ団設立を志し、1933年バランシンを招聘。
二人はヨーロッパのバレエ文化の模倣ではなく、「アメリカ的な」バレエの創造のため、まず1934年にバレエ学校、スクール・オブ・アメリカン・バレエ(SAB) を創設。優れたダンサーの育成に力を注いだ。1948年にニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)に発展する。
1949年、副バレエ・マスターとしてジェローム・ロビンズが加わる。
1964年、リンカーン・センター内ニューヨーク・ステート・シアターにホームを移す。また、ニューヨーク州北部のサラトガ・スプリングスのサラトガ・パフォーミング・アーツ・センターは1966年以来、NYCBが毎年夏に定期公演を行う第2のホームとなる。
1983年、バランシン亡き後、ロビンズとピーター・マーティンスが共にNYCBの芸術監督に就任。
1990年、ロビンズが退任、以来マーティンスが芸術監督を務める。

ジョージ・バランシン―20世紀バレエ界最高の功労者

グルジア人作曲家を父に生まれ、10歳でロシア帝室バレエ学校に入学、その後レニングラード音楽院でピアノと作曲法を学び、マリンスキー劇場のバレエ団(現キーロフ・バレエ)に入団。1924年に偉大なディアギレフ率いるロシア・バレエ団(バレエ・リュス)に参加、フォーキン、ニジンスキー、マシーンの後を継ぎ、ヨーロッパで大成功を収める。5年後ディアギレフが亡くなりバレエ団は解散。
33年バレエ団創設を志すアメリカ人青年リンカーン・カースティンに招かれ渡米。まず、スクール・オブ・アメリカン・バレエを設立、ダンサーの育成に尽力した。1946年バレエ・ソサエティを結成、それが48年ニューヨーク・シティ・バレエに発展した。
バレエの自足性に対する忠実な信者であった彼は、その理念の基礎を「純粋舞踊」におき、ダンサーはその舞踊運動において、肉体それ自体の真の美しさと、その運動から生まれる純粋な美を統合することで芸術創造を行った。また、彼は優れた音楽家であり、自ら指揮台に立つほどであった。特にストラヴィンスキーとは親交が深く、共に独創的なバレエ作品を生み出した。彼の作品は、アメリカはもとより、世界各地のバレエ団によってしばしば上演されており、委嘱作品も多く人気も高い。20世紀バレエ界における最高功労者の一人である。


ジェローム・ロビンズ―一世を風靡したミュージカル&アメリカのモダンバレエの寵児

1944年4月に発表した振付処女作「ファンシー・フリー」で大成功をおさめた。当時、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)のダンサーであった彼は、その夜、ABTの本拠地であったメトロポリタン・オペラ・ハウスにおいてスターとしての振付家“ジェローム・ロビンズ”のセンセーショナルなデビューを飾った。一躍時代の寵児となったロビンスの活動はバレエだけにとどまらず、ミュージカル、映画、演劇も手掛けた。

1949年には、NYCBに移籍し、都会的で、娯楽性を備えたユニークな作品を次から次へと生み出していった。彼が振付けたバレエは優に70作品を超えるが、その大半が古典バレエの形式によらないプロットレス・バレエ(物語のないバレエ)である。現代音楽やジャズに振付けられた躍動感あふれる作品もあれば、ショパンのピアノ曲に合わせたダンサー達が男女の触れ合いを踊る叙情的な作品もある。

一方、ミュージカル「オン・ザ・タウン」(45年)、「王様と私」(51年)、「ウエスト・サイド・ストーリー」(57年)、「屋根の上のヴァイオリン弾き」(64年)の演出、振付で全世界にその名を知られており、トニー賞も再三受賞。エンタテイメント性あふれる作風によって、バレエとミュージカル両分野で最も優れた振付家といわれ、1作毎に話題を振りまいた。

ピーター・マーティンス―バランシン&ロビンズの後継者、現芸術監督

デンマーク生まれ。叔父と叔母を始め、数人の踊り手を生み出した一族の出身。デンマーク・ロイヤル・バレエ学校でバレエを習い始め、18歳でメンバー、21歳でプリンシパルとなり、古典及び現代舞踊の作品まで幅広くこなした。

67年、エジンバラ芸術祭にNYCBが参加した際「アポロ」のタイトル役として招かれた。その後客演アーティストとして3年間踊った後、70年プリンシパルとして正式に入団。踊り手としての経歴は、83年に引退することで終わりを迎えたが、その間は実に多様な役柄を踊り、古典「コッペリア」のフランツ役から、バランシンの「セレナーデ」ほか、幅広いスタイルをこなした。83年バランシン亡き後、ロビンズとともに芸術監督に就任。92年からはダイヤモンド・プロジェクトと題し、新人振付家の発掘を目的とする企画も行っている。


クリストファー・ウィールドン―NYCBに新しい風を吹き込んだ、才能溢れる若き振付家

NYCBの初の常任振付家として、08年の退任まで多大なる代表作を残し、レパートリーに新風を吹き込んだ。

世界主要バレエ団に作品を提供し、自身のバレエ団をも持つ、恐れを知らない若き新鋭振付家である

8歳のとき、東コーカー・バレエ・スクールでバレエを始める。91年、英国ロイヤル・バレエに入団。同年ローザンヌ国際バレエコンクールで金賞を受賞。20歳でNYCBに入団。98年にソリストに昇格し、00年春シーズン後、ダンサーを引退。26歳でNYCB初の常任振付家に選ばれ、01年に発表した『ポリフォニア』はオリヴィエ賞を受賞するなど早くから才能を認められ、サンフランシスコ・バレエ、ボリショイ・バレエ、英国ロイヤル・バレエにも作品を提供。07年に新カンパニー”モルフォセス”を立ち上げ、ニューヨーク、ロンドンなどで公演。


アレクセイ・ラトマンスキー―世界中のバレエ団がラブコールを送る振付家

今年1月より、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)の常任振付家に就任。08年末までボリショイ・バレエで芸術監督を5年間務め多くの大作を残す。今年も何本かの新作を控える、今最も多忙な振付家である。

サンクトペテルブルク生まれ、モスクワバレエ学校卒業。ロシアのキエフ・バレエ、カナダのロイヤル・ウィニペグ・バレエを経て、97年デンマーク・ロイヤル・バレエに移籍しソリストとして活躍。00年より振付作品を発表し始め、02年の『シンデレラ』(マリインスキー・バレエ)と『火の鳥』(スウェーデン国立バレエ)は彼の代表作となる。03年、初演から68年間も埋もれていた『明るい小川』を復活させるために、ボリショイ・バレエ団芸術監督に就任。06年にはNYCBのためのラトマンスキー初作品『ロシアン・シーズンズ』を発表。エレガントなユーモアセンスは、世界中から絶賛されている。