ブロードウェイ初演時オリジナルキャスト、
映画版「RENT」主演キャストが待望の来日決定
09.8.7fri-30sun
チケット好評発売中!※PCからのお申し込みは座席選択可能!
まさにこれは“事件”といえる衝撃のニュース。ミュージカルの歴史を塗り変えた画期的傑作と絶賛され、世界中に熱狂的なファンを生みつつ、昨年9月に惜しまれながら12年に渡るNYでの大ロングランを終えた「RENT」。その「RENT」がなんと、初演および映画版のオリジナル・キャスト、アダム・パスカル(ロジャー役)とアンソニー・ラップ(マーク役)を迎え、最後にして最強のブロードウェイ・ツアーとして日本に上陸します! 今年の日本は、例年以上にブロードウェイ・ミュージカルの話題作が数多く観られますが、今回の“奇跡の「RENT」来日公演”はその頂点に立つステージであり、伝説として後世にまで語り継がれること間違いなし。これを見逃したら、「RENT」は語れない…どころか、一生後悔必至。そんな「RENT」の魅力を、改めて徹底解剖しましょう。
これは事件だ!ブロードウェイ初演(’96)オリジナルキャスト、映画版「RENT」(’06日本公開)主演のアダム・パスカルとアンソニー・ラップが初来日公演!!
「RENT」ブロードウェイ・ツアーがこの夏、魂を揺さぶる!!
すべては彼らから始まった・・・
no day but today 今日という日があるだけ
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「RENT」は、ジャコモ・プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」をベースに、20世紀末のニューヨークに暮らす若き芸術家たちが、貧困や病気(HIV/AIDS、薬物依存)、同性愛者への差別などに苦しみながらも恋をし、友情をはぐくみ、時にはすれちがいながら、残された時間を精一杯生きようとする姿を描いたミュージカルです。
もとになった「ラ・ボエーム」は、およそ100年前のパリのアパルトマンで、結核を患うミミとストーブの薪も買えない貧しいボヘミアン(芸術家)たちの日常描いた、今も世界中で上演されているプッチーニの代表作です。
1980年代に発見されたHIV/AIDSが爆発的な広がりをみせていた時代、友人が次々病に倒れ亡くなっていく姿を目の当たりにした作者ジョナサン・ラーソンは作品に当時の世相を反映させ、そのタイトルを「RENT」とします。「RENT」とは一般的には「家賃」のことですが、「引き裂かれた」という意味もあり、貧しくて家賃も払えず、HIV/AIDSの蔓延で(当時の医療レベルでは)死を身近に感じていた若者達を象徴しているのかも知れません。
ジョナサンは自分たちのような若い世代のためのミュージカルを書き上げたいと、7年もの歳月をかけて制作に取り組みました。ロック、ゴスペル、タンゴをはじめとする幅広いジャンルにわたる魅力的な楽曲を自在に書き上げ、作詞・作曲をほぼひとりで完成させたとはまさに天才。中でも第二幕で歌われる「Seasons of Love」は名曲として愛され、スティービー・ワンダーなど多くのアーティストがカバーしています。「RENT」のテーマである「NO DAY BUT TODAY」(明日はないかも知れないけれど、今日という日を精一杯生きよう)は、「RENT」が開幕した1996年当時はもちろん、それから12年以上経った今でも観客に訴えかける力を持っています。
「RENT」の伝説は、1996年1月25日、オフ・ブロードウェイのプレビュー公演当日未明に、作者ジョナサン・ラーソンが急逝したところからはじまります。大好評のプレビュー公演を経て、2月13日に開幕、その2ヶ月あまり後には異例の早さでブロードウェイに進出、その年のトニー賞(作品賞を含む4部門)、ピューリッツァー賞、オビー賞(5部門)などおもだった賞を総なめするなど圧倒的な人気を得て、お金のない若者のために安価に設定された20ドルのラッシュ・チケット(当初は抽選ではなく先着順だった)を求める熱烈なファン、通称レントヘッズ(Rentheads。"heads"は"〜狂"というような意味。)が徹夜で並ぶなどの社会現象を巻き起こしました。
2005年にはクリス・コロンバス監督によって映画化され、主要なオリジナル・ブロードウェイ・キャストのうち6人が出演。人気女優ロザリオ・ドーソンがミミを演じ、「RENT」の知名度はさらに上がりました。
2007年7月30日には、オリジナル・ブロードウェイ・キャストで、映画版にも出演したアダム・パスカル(ロジャー役)とアンソニー・ラップ(マーク役)が期間限定でブロードウェイに復帰。その初日には、アダムやアンソニーがステージ・ドアから正面に止まった車にたどり着くのも困難なほどレントヘッズが押し寄せ、翌日からは柵が設けられたほどでした。

その大人気ぶりに当初6週間の予定が10週間に延長されました。
2008年9月7日にクローズするまで12年あまりのロング・ランはブロードウェイ史上7番目の記録となっています。
その他、来日公演が2000年・2004年・2006年・2007年の計4回、日本語版は1998年・1999年(ともに山本耕史がマーク役)および2008年の東宝版(森山未來がマーク役)があり、日本にも根強いファンがいます。
2009年1月6日、アメリカのオハイオ州クリーブランドで開幕した「RENT」ツアーは、アメリカ国内を回ったあと、8月にいよいよ東京へやってきます。
今回の見どころといえば、まずはこれまでにない豪華キャストだということです。オリジナル・ブロードウェイ・キャストで、映画版にも出演して大人気のアダム・パスカル(ロジャー役)とアンソニー・ラップ(マーク役)がそろって日本にやってきます。「RENT」のプロデューサーのひとり、ジェフェリー・セラーは「アダムとアンソニーはロジャーとマークを演じているのではありません。多くの「RENT」ファンにとって、彼らはロジャーとマークそのものなのです。」と述べています。まさに本物のロジャーとマークが日本に登場するのです。これを観ないわけにはいきません。
その他のキャスト(4/7に正式発表)も、ブロードウェイやツアー「RENT」に出演していた人気キャストが大半なので、ハイレベルな演技が期待できそうです。それもそのはず、今回はツアーではめずらしく、ブロードウェイの舞台に立つのに必須条件であるAEA*1メンバーのツアーが実現したためです。(*1 AEA:Actors' Equity Associationは俳優のための労働組合。ブロードウェイのオーディションではAEAメンバーであることが条件になることが多い。)
今回の来日キャストの一部をご紹介すると、オリジナル・ブロードウェイ・キャストのひとりで、「RENT」のテーマソングとも言える「Seasons of Love」のソリストとしてその伸びやかな歌声で知られるグウェン・スチュワート、ブロードウェイで長くエンジェルをつとめていたジャスティン・ジョンストン、はじけたパフォーマンスで観客を沸かせてきたニコレット・ハート、リバイバル版「コーラスライン」にも出演した実力派、ユカ・タカラ(高良結香)がアレクシー役で出演する予定になっています。
まさに“ブロードウェイがそのまま日本に来てしまった”ともいうべき異例の顔ぶれといえます。今回はじめてブロードウェイ「RENT」を観る方も、何度もブロードウェイで観ている方にとっても、これは見逃せません。
※怪我やそのほかの事情により出演者が当日予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
これまで日本で上演されてきた「RENT」のうち、日本人キャスト版や一部のツアーではオリジナル演出でないこともありましたが、今回はオリジナルのマイケル・グライフ演出。自分ひとりで全曲作詞・作曲してしまう情熱的で天才肌のジョナサン・ラーソンが冷静で現実主義のマイケル・グライフと出会ったことで「RENT」がリアリティを持った作品として完成したといわれています。12年以上にわたってブロードウェイの観客を魅了し続けてきたオリジナル演出の「RENT」がみれるのはおそらく今回が最後のチャンスです。
また、ホールの大きさもポイントのひとつです。今回は客席数1,324席の赤坂ACTシアター。ブロードウェイと同等規模のホールなので、キャストがとても近く感じられて臨場感をたっぷり味わえるはずです。
そして、おそらく最後の「RENT」ツアーとなる今回のツアーの最終地が、本家アメリカではなく「東京」というのも日本のファンにとってまたとない幸運といえます。ブロードウェイ「RENT」の歴史の最終章を「東京」で見届けましょう。
※その後、大好評につき、韓国、再びアメリカ各地などの追加公演が決定しています。

「RENT」は、1989年にビリー・アロンソンがオペラ「ラ・ボエーム」をもとにしたミュージカルを書きたいと考え、ジョナサン・ラーソンの協力を求めたところからはじまります。ふたりは作品の構想について話し合い、ジョナサンがタイトルを「RENT」と名付けました。ビリーが作詞、ジョナサンが作曲を担当。ビリーは物語の舞台をニューヨークのアッパー・ウェストサイドに設定しようと考えましたが、ジョナサンは反対。ふたりの共同作業はなかなか進みませんでした。1991年、ジョナサンはビリーの許可を得てひとりで「RENT」を書くことします。設定も高級住宅地のアッパー・ウェストサイドから、様々な人種の人たちやアーティストなども多く住むイースト・ビレッジに変更しました。
1993年春、ニューヨーク・シアター・ワークショップ(NYTW)で「RENT」のリーディングを開催。以前からジョナサンの才能を評価していた若手プロデューサーのジェフェリー・セラーがプロデュースを引き受けます。NYTWの芸術監督ジム・ニコラは、情熱的なジョナサンとは正反対の冷静沈着な演出家マイケル・グライフを紹介。そしてジョナサンとジムとマイケルで「RENT」を作り上げていくことになります。ジョナサンの恩師で、最も尊敬していた作詞・作曲家スティーブン・ソンドハイムのアドバイスでリチャード・ロジャーズ基金の助成金を得て、1994年11月にNYTWでワークショップ版「RENT」を2週間上演。2週目はチケットが完売になるなど好評を得ました。
NYTWは「RENT」をフル・プロダクション(オフ・ブロードウェイ版)として上演すること決定。プロデューサーは、ジェフェリー・セラー、ケビン・マッカラム、アラン・S・ゴードン。ジョナサンは新たに曲を書くなど大幅な改訂をします。1995年12月にキャストのオーディションを行い、ワークショップ版から参加していたアンソニー・ラップ、ダフネ・ルービン=ヴェガを含むキャストが決定。12月19日にリハーサル開始。その後、ジョナサンは何度か体調不良を訴えて病院に運ばれますが、そのたびに「食中毒」、「ウィルス性の風邪」などと誤診されてしまいます。1996年1月24日、最後のドレス・リハーサルを終えて帰宅したジョナサンは大動脈瘤破裂により35歳の若さで急死、翌日未明ルームメイトにより発見されます。
1月25日、ジョナサンを失った悲しみの中、「RENT」はプレビュー公演の幕を開けます。マーク役のオリジナル・ブロードウェイ・キャストのアンソニー・ラップはその著書「Without You: A Memoir of Love, Loss, And the Musical Rent」の“Jonathan”という章でこの日の出来事を詳しく綴っています。早朝の電話でジョナサンの死を知ったキャストやスタッフはプレビュー公演の会場となったNYTWに集まりました。誰もがショックを受け、泣きながら抱き合ったり、やりきれない思いに怒ったりしていたといいます。公演中止も検討されましたが、ジョナサンの父親の意志もあり、関係者向けに開催することにが決定。弔意を示すために、派手な舞台衣装や照明などは使用せず、歌のみを披露することになりました。第一幕の終盤、「La Vie Boheme」という、若きアーティストたちが自分たちの思いを爆発させる歌の場面で、じっとしていられなくなったアンソニーがテーブルにあがって踊り始めたのをきっかけにみんなが踊り出したというのは有名なエピソード。第二幕は通常通りの衣装やセットや照明に切り替えて続行し、キャスト達は時に涙ぐみながら、ジョナサンが残した作品を懸命に演じました。エンジェルのお葬式のシーンでモーリーンが「あなたはいつも“いい友達がいてラッキー”って言ってたけど、ラッキーなのは私達の方よ。」と語りかけるシーンで涙しない人はいなかったでしょう。公演が終わり、キャストが退場しても観客は誰ひとり席を立つ者も話をする者もいなかったそうです。長い沈黙を破ってある男性が「Thank you Jonathan Larson!」と叫ぶまでは。
同年2月13日に正式オープン、4月29日にはブロード・ウェイ(ネダーランダー劇場)に移り、レントヘッズと呼ばれる熱狂的なファンをはじめ、クリントン大統領(当時)やメル・ギブソン、ジャネット・ジャクソン、ジョディ・フォスター、トム・クルーズとニコール・キッドマン夫妻(当時)などの有名人も多数訪れる大ブームを巻き起こしました。
2005年にはクリス・コロンバス監督によって映画化。オリジナル・ブロードウェイ・キャストでは、アダム・パスカル(ロジャー役)、アンソニー・ラップ(マーク役)、ジェシー・L・マーティン(コリンズ役)、ウィルソン・ジャーメイン・ヘレディア(エンジェル役)、テイ・ディグス(ベニー役)、イディナ・メンゼル(モーリーン役)が出演。その他、ロザリオ・ドーソン(ミミ役)、トレイシー・トムス(ジョアン役)などが出演しています。トレイシーは「RENT」が大好きでブロードウェイのオーディションに何度も挑戦していたそうで、映画出演のあと、2008年7月についにブロードウェイ「RENT」の舞台にジョアン役で出演。クローズまでの1ヶ月あまりの間ジョアンをつとめました。
2008年1月、「RENT」が6月1日にクローズするといったん発表されますが、クローズを惜しむファンの熱意に押されてか、3月にはクローズは9月7日に延期されました。
「RENT」は、2008年9月7日に閉幕するまで、ブロードウェイでの上演回数が5,124回、プレビュー公演が16回、12年以上にわたる公演期間はブロードウェイ史上7番目に長いものです。また、「RENT」は主要な言語に翻訳され、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、フィンランド、ドイツ、香港、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、日本、韓国、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、フィリピン、ポルトガル、ロシア、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スイス、イギリスで上演されています。日本では1998年と1999年にマーサ・ベンタ演出(マークは山本耕史、ロジャーは初演時は宇都宮隆と渡辺忠士のダブルキャスト、再演時は宇都宮隆)、2008年にエリカ・シュミット演出の東宝版(マークは森山未來、ロジャーはKとRyoheiのダブル・キャスト)が上演されています。