“音の魔術師”ワレリー・ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団 LONDON SYMPHONY ORCHESTRA
- 東京公演
- 11/26(金) 12/1(水)
- 埼玉公演
- 11/24(水)
NEWS 新着情報
2007年、ロンドン響がゲルギエフを迎え最初に取り組んだプロジェクト、それがマーラー交響曲全曲シリーズだった。それまで数多の名演を生み出してきたゲルギエフに対する期待の高さから早々にチケットが完売するなど、話題沸騰のなか行われた演奏会は賛否両論わき起こる“事件”となった。何しろ、これまで「これがマーラーだ」と思っていた先入観をすべて打ち砕かれ、「これがマーラーなのか?」と、まるで初めて聴く音楽であるかのように個性的だったのだ。しかし、シリーズが進み、ライブ録音のCDがリリースされるにつれ、人々の心には「これが真のマーラーだ」という確信が芽生えた。
とにかく凄い!としか言いようがないゲルギエフのマーラー。その一端はロンドン響と進行中のマーラー交響曲全集からのハイライト盤「ゲルギエフ マーラーを振る!」(7/7発売予定。キングレコードKICC 862)でうかがい知ることができる。ぜひ聴いてみてほしい。指揮棒を持たず、細やかに怪しく揺れ動く指先から、魔法のような音を紡ぎ出すゲルギエフが、交響曲第1番《巨人》、そして不滅の名作第9番で、日本のマーラー・イヤーの掉尾を飾る。
そして、もうひとつの作品、シベリウスのヴァイオリン協奏曲は諏訪内晶子との競演。端正な佇まいをみせる演奏が諏訪内の最大の魅力だが、その艶やかで伸びのある音にはしっかりとした芯を持ち、クールななかにも情熱がほとばしる。北欧の寂廖感漂うなかにも美しさを放つ佳作は、そんな彼女にぴったりの曲だ。2002年録音の名盤「シベリウス & ウォルトン: ヴァイオリン協奏曲」(PHILIPS/ユニバーサル UCCP-1065)から8年、 さらに磨きを増した名演が期待される。
チケット発売中
1904年、英国史上初の自主独立の完全自治によるオーケストラ、ロンドン交響楽団が結成され、以後、サー・エドワード・エルガー、アルトゥール・ニキシュ、サー・トーマス・ビーチャム、ピエール・モントゥー、イシュトヴァン・ケルテス、アンドレ・プレヴィン、クラウディオ・アバド、マイケル・ティルソン・トーマス、そしてサー・コリン・デイヴィスなど数々の著名な指揮者が歴代の指揮者に名を連ねた。その歴史を通してLSOは数多くの音楽家を歴代の名誉会長に戴いており、サー・ウィリアムス・ウォルトン、サー・アーサー・ブリス、カール・ベーム、さらに近年ではレナード・バーンスタインと緊密な関係を保ってきた。 LSOは常に最高水準の楽団員を集めることに成功してきた。とりわけ、設立当時の各セクションの首席奏者は「神がかり的な集団」として知られていた。最近では首席複数制を使用しており、これによってLSOは楽団員のクオリティを最高のレベルに保ちながら、各自がソロ活動や室内楽演奏も柔軟に行うことが可能になった。1982年にはバービカン・センターのレジデント・オーケストラとなり、現在も緊密な関係を保っている。また、コンサート活動と並んでLSOはレコーディングにも精力的に取り組んでおり、2000年にはLSOの優れた演奏を手ごろな価格で提供できるよう、独自のレーベル「LSOライブ」を設立し、数多くの賞を受賞している。

1988年、35歳の若さにして、ロシアの名門のキーロフ劇場芸術監督・首席指揮者に就任して以来、世界中から注目され絶賛され続けているカリスマ。1989年ムソルグスキー、1992年プロコフィエフ、1994年リムスキー=コルサコフのオペラ・フェスティバルを企画。ロシア・オペラの積極的な上演と、1997年「パルジファル」の80年ぶりのロシア上演などを行う。2000年にはロシアのカンパニー初の「ニーベルングの指環」ツィクルスを開始し、キーロフ劇場を世界中が注目する一流歌劇場へと発展させた。また、サンクトペテルブルクの「白夜の星」音楽祭、フィンランドのミッケリ国際音楽祭、コーカサスの平和のための音楽祭、ロッテルダム・フィルハーモニー・ゲルギエフ・フェスティバルなど、数々の国際音楽祭を創設、芸術監督および音楽監督を務めている。1997年〜2002年までメトロポリタン・オペラの首席客演指揮者、1995年以降はロッテルダム・フィルハーモニーの首席指揮者を務めている。2007年よりロンドン交響楽団の首席指揮者に就任した。

1990年、最年少でチャイコフスキー国際コンクール優勝。小澤征爾指揮ボストン交響楽団をはじめ、ベルリン・フィル、フィラデルフィア管、ニューヨーク・フィル、パリ管ほか、多くの海外オーケストラと共演。ベルリン芸術週間、ルツェルン・フェスティバルなど、国際的な音楽祭にも数多く出演する。ワレリー・ゲルギエフとはマリインスキー歌劇場管で共演している。来シーズンは、ペーター・エトヴェシュ作曲の新作ヴァイオリン協奏曲をピエール・ブーレーズ指揮ルツェルン・フェスティバル・アカデミー管とルツェルン・フェスティバルで世界初演、その後世界各地にて初演が行われる予定。デッカ・ミュージック・グループとインターナショナル・アーティストとして専属契約を結んでおり、これまでに11枚のCDをリリースしている。