マーラー:
交響曲第6番 イ短調「悲劇的」
ジョン・アダムズ:
シティ・ノアール(ロス・フィル委嘱作品)
ドヴォルザーク:
交響曲第9番 ホ短調「新世界より」op.95 

■主催・お問い合わせ:AMATI  ■特別協賛:日本ロレックス株式会社  ■後援:アメリカ大使館  ■協力:ユニバーサル ミュージック

新着情報

 新時代を切り拓くドゥダメル、手兵ロス・フィルと待望の初来日。

 現在、世界で最も注目されている指揮者は、グスターボ・ドゥダメルに違いない。1981年、ベネズエラ生まれの彼は、同国独自の音楽教育システム「エル・システマ」でヴァイオリンや指揮を始め、1999年には、18歳で早くもシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの音楽監督になった。2004年にハンブルクでひらかれたグスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝し、注目される。2007年にウィーン・フィルにデビュー。2009年にはベルリン・フィルの定期演奏会に登場している。そんなドゥダメルが、2009年に、名門ロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督に28歳の若さで就任したことは大きな話題となった。

そして2015年、遂にこの話題のコンビが初来日を果たす。彼らが日本に持ってくる曲目は、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」、ジョン・アダムズの「シティ・ノアール」、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。マーラーの第6番は、彼の交響曲のなかでも特に大編成を要する、1時間半に及ぶ大作である。とりわけ終楽章におけるハンマーの使用は衝撃的であり、ドゥダメルがそれをどう扱うか、大いに注目される。ジョン・アダムズの「シティ・ノアール」は、ドゥダメルが音楽監督就任披露演奏会で初演した、ロサンゼルス・フィルによる委嘱作。現代アメリカを代表する作曲家、アダムズの色彩に富む音楽は、一般の聴衆からも人気が高い。ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」は、彼がアメリカで書いた名作。「家路」で知られる郷愁のメロディが心を打つ。このコンビの魅力が満喫できるプログラムといえよう。

ロサンゼルス・フィルハーモニック
ロサンゼルス・フィルハーモニックは、1919年に94名の楽団員とともに創設され、華々しくデビューした。歴代、オッター・クレンペラー、ズビーン・メータ、カルロ・マリア・ジュリーニ、アンドレ・プレヴィンらの名指揮者が音楽監督を務める。なかでも1962年から78年まで楽団を率いたメータは、黄金時代を築き、「スターウォーズ」組曲の録音を大ヒットさせた。その後、1992年から2009年まで音楽監督を務めたエサ=ペッカ・サロネンのもとでロサンゼルス・フィルはより一層演奏水準を向上させ、全米でもトップ・オーケストラのひとつに数えられるようになる。サロネンは、明るめの音色で知られるロサンゼルス・フィルに、ヨーロッパ的な響きをもたらしたのであった。2009年に若き巨匠ドゥダメルが音楽監督に就任し、ロサンザルス・フィルはますます発展を遂げている。現在の本拠地は、2003年にオープンした、ウォルト・ディズニー・シンフォニーホール。モダンな外観のホールは、優れた音響でも知られる。


文: 山田治生

公演概要

28 march
■公演日程・会場
2015/3/28(土) 18:00
サントリーホール 大ホール
■演目
マーラー:
交響曲第6番イ短調「悲劇的」

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29 march
■公演日程・会場
2015/3/29(日) 14:00
サントリーホール 大ホール
■演目
J.アダムズ:
シティ・ノアール(ロス・フィル委嘱作品)
ドヴォルザーク:
交響曲第9番 ホ短調「新世界より」op.95

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グスターボ・ドゥダメル (指揮)
グスターボ・ドゥダメルは、万人に音楽をもたらすための支援を惜しまない。その演奏活動は世界中にわたり、世代を超えて総ての聴衆を魅了し続けている。現在ロサンゼルス・フィルハーモニックと、ベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団の音楽監督を務めるドゥダメルは、年間活動の大半をこの二つのポストに捧げているが、同時に世界の代表的なオーケストラへの客演も続けており、今シーズンは、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ベルリン・シュターツカペレ、エーテボリ交響楽団、チューリヒ・トーンハレなどと共演する。

ドゥダメルは、映画「ザ・リベレーター/リベルタドール」(シモンボリバルの人生)の音楽で、作曲家としてのデビューを飾った。ベエズエラ・シモン・ボリバル交響楽団と録音されたサウンドトラックは2014年夏に発売され、演奏会用組曲は、ロサンゼルス・フィルとハリウッド・ボウルで初演された。映画は10月に世界で封切られる。

この9月に6年目を迎えるロサンゼルス・フィルとの音楽監督契約は2018-19年シーズンのオーケストラ創立100周年記念まで延長された。ドゥダメルのリーダーシップのもとロサンゼルス・フィルは各種のプロジェクトを通じて、教育活動を拡げて来たが、なかでも「エル・システマ」の理念を汲んだロサンゼルス・ユース・オーケストラは特筆に値する。これらの教育活動を通じ、ドゥダメルは、ロサンゼルス中の行政サービスが行き届かないコミュニティの子供たちにも音楽をもたらしている。
ドゥダメルは、発足40周年を迎えるベネズエラの「エル・システマ」プロジェクトの音楽監督として16シーズン目の今年も、引き続きベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団の指揮をとり、ヨーロッパツアーなど国際的活動や、カラカスおよびベネズエラ全国の「エル・システマ」の子供たちとの交流を続ける。

2005年よりドイツ・グラモフォンの専属アーティストであり、グラミー賞受賞者でもあるドゥダメルは、すでに数多くの録音を残している。同時にDVDやビデオでは、音楽人生における重要なライブ・コンサートの熱狂ぶりが捉えられている。

ドゥダメルは同世代で最も賞を獲得している指揮者の一人である。2014年、ロンギー音楽院より“社会における音楽の高揚”に対しレナード・バーンスタイン功労賞。2013年、ミュージカル・アメリカ誌の年間最優秀音楽家賞、グラモフォン誌の栄誉殿堂入り。2011年、スウェーデン王立音楽アカデミー会員。2010年、ユージン・マクダーモット賞。2009年、パリで芸術文化勲章、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」選出。2008年、ハーバード大学よりQプライズ受賞など枚挙にいとまがない。
1981年ベネズエラのバルキシメト生まれ。「万人に音楽を」は、職業、慈善活動の両方において、グスターボの哲学の礎石となっている。

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